コーヒーを飲むとき、甘いお菓子やパンなどを合わせたら最高ですよね。
しかし食べ合わせるものによって「これは合わないな…」と思ったことはありませんか?
実はコーヒーと食事の相性が悪いとお互いの良さを消してしまう可能性があるのです。
この記事ではカフェ店員で日々コーヒーの美味しさをお伝えしている私が、コーヒーと食事の相性を合わせる方法やコツについて伝授します。
これを読むとお好みのコーヒーにぴったりの食事が選べるようになり、今後のコーヒータイムが豊かな時間になります!

コーヒーをより一層美味しく味わえるようになりましょう!
・相性ばっちりなコーヒーと食事の組み合わせがわかる
・様々な味のコーヒーを飲んでみたくなる
・コーヒーがより一層好きになる
フードペアリングとは

はじめにフードペアリングの言葉の意味をお伝えします。
フードペアリングとは食事と飲み物の相性のことです。
フードペアリングには、コーヒーが好きな人には是非とも体験してほしい素晴らしい魅力があります。
フードペアリングの魅力
コーヒーと食事の舌触りやフレーバーを合わせることでお互いの風味を引き立たせ合い、より素晴らしい風味を味わうことができること

ペアリングってワインの味の表現でも聞いたことがある…!

ワインの世界でも古くから馴染みのある言葉で「ワインと相性の良い料理を”ペアリングする”ことで素晴らしいマリアージュが生まれる」といった表現をするそうです。
コーヒーにも風味によって相性の良い食事があります。
例えば力強いコクのある深煎りのコーヒーと、ねっとり濃厚な舌触りのニューヨークチーズケーキ。
この二つを合わせるとコクや甘みが口の中にまろやかに溶け合い、贅沢な味わいを堪能できます。

いつもの味わいからステップアップしたい!
けどそのまま飲んでも美味しいコーヒーを味わえてるんだよなあ。

ではフードペアリングを意識するメリットをお伝えしましょう。
フードペアリングを意識するメリット
フードペアリングを意識してコーヒーと食事を合わせることで、好んで飲んでいるコーヒーの新たな美味しさを知ることができます。
また、苦手で避けてきたコーヒーの新たな美味しさに気づくことできるかもしれません。
実は私、酸味の強いコーヒーが苦手だったんです。
自称”深煎りコーヒー好き”の私はカフェで働きだしたことをきっかけに、様々なコーヒーをいただくようになりました。
ある日、浅煎りで酸味がはっきりとしたコーヒーを試飲するときに「好みの味ではないだろうな」と思いましたが、同僚の方が「このコーヒーと合うよ」とあるスイーツを教えてくれたのです。
それは甘酸っぱいストロベリー果肉を使用した焼き菓子。
半信半疑で一緒に口に含んでみたところ、美味しい…!と衝撃を受けました。
今思えば似た酸味のフレーバー同士を合わせていただいたことで、甘みを引き立たせ合い美味しかったんだろうとわかりますが、あの時は自分が苦手だった浅煎りコーヒーの美味しさに驚きました。
このようにフードペアリングを取り入れて食事やコーヒーを楽しむことは
- コーヒータイムがより豊かになり幸福感を得られる
- コーヒーがもっと好きになる
- 今まで苦手だったコーヒーが美味しいと感じられる
このようにメリット盛沢山です。

フードペアリングを意識して取り入れることでより満足度の高いコーヒータイムが過ごせるんだね!

好きな組み合わせが見つかるととても嬉しいし、友人や家族にも教えたくなっちゃいます。
次の章ではフードペアリングのコツについてじっくり解説していきましょう
フードペアリングのコツ2つ

コーヒーは焙煎度合いやフレーバーによってたくさんの風味が存在します。
コーヒーと食事の相性が良い組み合わせががあるということは、合わない組み合わせもあるということ。
これが正解!というものはないので色々試してみると良いでしょう。
フードペアリングのコツ1
舌触り(コクの深さ)を合わせる
コーヒーを口にしたときの舌触りや、余韻に焦点を当てて味わってみると良いでしょう。
軽い飲み心地で後味スッキリ➡コクが軽い
重く深みのある味わいで余韻が残る➡コクが深い
コーヒーのコク | 食べ物 | 合わさり方 |
---|---|---|
軽い | トーストやスコーン、ワッフル、クッキーなど口当たりの軽いもの | 互いに風味を支え合って香ばしさやフレーバーをより豊かに感じられる |
深い | バターやクリームを贅沢に使用した濃厚なチーズケーキや甘さしっかりのドーナツなど糖度が高いもの | コーヒーの甘さを引き立たせ口の中でまろやかに溶け合う |

飲みたいコーヒーの舌触りはどんなかんじだろう?と意識して飲んでみてくださいね。
余韻を引く、スッキリ喉越しが良い、その中間くらいなどなど…コーヒー豆や挽き方、淹れ方によっても変わってきます。
ご自宅のいつもの味わいを改めて感じてみてください。
フードペアリングのコツ2
フレーバーを合わせる
コーヒーや食事にはフレーバーが存在します。
ナッツ、オレンジ、ダークチョコレート、バター、ハーブ、スパイス等々…
食事のフレーバーの余韻が口内に残るうちにコーヒーを口に含む。
こうすることでフードペアリングは生まれます。
フレーバーを合わせることでコーヒーと食事のフレーバーを引き立たせ合いより豊かな風味が生まれる。
前述した私自身の体験談も、フレーバーを合わせたことでフルーティーさや甘みが引き立ち美味しい!と感じられたのです。
しかし食事とコーヒーのフレーバーが異なるものだったらお互いに邪魔をしてしまう恐れがあります。
好きなコーヒーや食事のフレーバーを知るというのも、フードペアリングでは大切なポイントです。
異なった風味を合わせることで一方の風味を強く引き立たせるフードペアリングの合わせ方もあります。

舌触りとフレーバーの二つを知ることが大切なんだね

そうですね。まずはどちらかを合わせることを意識してみましょう。
コーヒーの風味と食事の風味を合わせることがポイントです。
例えばこんな組み合わせがおすすめ。
- コクが軽くスッキリ飲みやすいコーヒー×バームクーヘン
- フルーティなフレーバーのコーヒー×甘酸っぱいフルーツタルト
- コクが深く重ためのコーヒー×糖度の高いあんこを使用したあんバターサンド
- ダークチョコレートのような風味のコーヒー×チョコレートケーキ などなど…
是非お好きなコーヒーを思い浮かべて、それに合う食事はなにか考えてみてください。
この例に載っていないものでもあなたにぴったり合う組み合わせがあるはずです。

いろんな組み合わせを試してみると新しい発見ができますよ。
次の章ではフードペアリングの具体例を3つご紹介します。
フードペアリングの具体例3つ
1日の様々な場面で具体例を考えてみました。
参考にできそうなものがあれば真似をしてみてください。
朝食と合わせたいとき
酸味がほどよくコクが軽いフルーティーな浅煎りのコーヒー×フルーツジャムを塗ったトースト
朝はコーヒーを飲むとシャキッとスイッチが入ります。
軽い口当たりのコーヒーを選ぶことで朝でも飲みやすく
浅煎りのコーヒーならではの酸味はフルーツジャムの酸味と合わせて
よりフルーティさが際立ち朝から華やかな香りに包まれることでしょう。
ちょっと一息つきたいとき
酸味もコクもほどよいバランスの取れた中煎りのコーヒー×チョコレートチャンクスコーン
小腹がすく15時頃、糖分補給がしたいですよね。
チョコレートのスコーンとココア風味のコーヒーを合わせれば充実したブレイクタイムになることでしょう。
酸味とコクはほどよいバランスのもので休憩タイムに気持ちを落ち着かせるのにぴったりです。
夜のひとときを楽しみたいとき
どっしりとした深煎りコーヒー×チーズとバターをたっぷり使用したベイクドチーズケーキ
1日の締めくくりには深みのあるコーヒーとベイクドチーズケーキをあわせ、口の中でまろやかに溶け合うハーモニーを感じます。
今日も頑張ったなあと、最高の贅沢気分を味わえることでしょう。
まとめ
フードペアリングについてお話をしました。
コーヒーと合うフードのイメージがつきやすくなったと思います。
人それぞれ味覚や好みは違っているので、自分に合うフードペアリングを探してみてください。
探している間もどんどんコーヒー愛が深まっていくことでしょう。
これからも一緒にコーヒーの知識を深めていきましょう!